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ダ・ヴィンチ・コード

ダ・ヴィンチ・コード(上) ダ・ヴィンチ・コード(下)
読みました!!
ええもう、本当に一気読みでした。あっという間に引き込まれてしまいましたよ。
近頃の自分が特に興味を抱いているのが、西洋史・美術・宗教学なので、まさにそれらを詰め込んだ作品がツボにハマらないはずがない・・・ということは、すでに読む前からわかってはいたのですがね。(苦笑)
ただ、あまりにもベストセラーと言われていると、逆にちょっと手が伸びなくなってしまうタチなのですよ。だからずっと読まないままだったのですが・・・このたび貸してくれた友人にはホント、感謝です。

以下は多分ネタバレが含まれると思われるので、ご注意を。

ダ・ヴィンチの絵画に隠された謎のメッセージ・・・というのがメインだと思っていたのですが、実はダ・ヴィンチの絵そのものについて取り上げていたのは中盤くらいまででしたね。本当に掘り下げたかったのは「聖杯」であろうと思います。
しかし、この聖杯。
どうなんでしょう・・・日本人にはちょっと馴染みが薄いのではないかなとも思うのですが。そもそも何ゆえここまでベストセラーになっているのか不思議なくらいですよ。キリスト教圏の国々ならともかく。

最後の晩餐に聖杯がない、というのは、もしかしたらどこかで読んだことがあるかもしれないのですが、ほとんど記憶になかったので、改めて驚きでした。慌てて画集を引っ張り出してきて確認してみたのですが、よく見たら下巻の口絵に折り込まれているではないですか! 芸が細かいよ角川書店!
そして調べてみて・・・おお、確かに聖杯がない!!
驚きついでに、聖書も引っ張り出してきて、確認してみました。普段から唱えるような文化を持っていないので、いちいち検証しないと覚えていないのですよね。(汗)

また、これは暗号がメインのミステリではあったのですが、暗号そのものに関しては、それほどひねっているという感じではなく・・・どちらかといえば淡白な気もしました。まあ、これはミステリというより薀蓄小説なわけですから。

それと、シオン修道会メンバーとして何度もユゴーが挙げられているせいか、執拗な刑事ファーシュがジャベール刑事に見えてしょうがなかったです。狙ってるのか?(笑) まあ、フランスだしな。(しかしラングドンとソフィーはバルジャンとコゼットには当てはまらんだろう)

いずれにせよ、2日で2冊を読破し(とうとう職場にまで持っていって昼休みに読んでいましたよ! ハードカバーなのに・・・)、久々に読書に没頭できました。いやー、楽しかったです。
さて、半ばまで読んだまま止まっている「マグダラのマリアと聖杯」も読まないとな。これこそ、「ダ・ヴィンチ・コードのタネ本」と呼ばれているものなので。さらに言えば、タロットカードに秘められた暗号なども載っていて、かなり面白そうなのですよ。(まだその章まで読み進めていない)

そして何より楽しみなのは、やはり映画ですね!
ルーブルの床に浮かび上がる、等身大のウィトルウィウス的人体図! それだけでワクワクしてきますよ。(おっさんの素っ裸の死体であるということはこの際、置いておく)
あと、やはり名画は文字で追うより目で見たいですからね。ひっぺ返されたカラヴァッジョの絵が何なのかも気になるし。(作中で題は明かされなかった。別に物語には関係ないけど)

そういえばダ・ヴィンチの絵で自分は何が好きなのだろうと、ふと考えました。
現存しているものがそもそも多くないわけなんですが・・・しいて言えば「岩窟の聖母」かなあと。それも、もちろんルーヴルにあるほうの、いわくつきのヤツです。(ま、どれもいわくだらけなんですけどね、この人は)
ヴェロッキオの「キリストの洗礼」に描かれている例の天使も、結構好きだったりします。そこだけ妙に浮いているような気がしないでもないですが・・・。
そして師の筆を折らせるに至る。罪作りな弟子ですな。

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