ブックリスト

通勤中、しばらくはPSPに録画番組を転送して観ていたのですが、微妙に周囲の視線が痛い気がしたので、普通に読書に切り替えました。
さすがにアニメは観てませんでしたけど(それは痛すぎる)、大河ドラマとか歴史番組とかだったりすると、巷で流行りの戦国武将萌えと誤解されかねないと。(決してそういうわけではない)

まあ、そんなわけで久々の電車内読書です。何年ぶりだろうか。
乗り換えとかもあるので、実質的には30~40分くらいしか読めないのですが、それでも毎日となると積読本がだいぶ消化されていきそうな気配がします。


「ローマ人の物語34 迷走する帝国(下)」塩野七生

放置からいったい何ヶ月だろうか……
上・中はだいぶ前に読んでいたのですが、下巻だけなぜかそのままに。
今年の文庫版新刊、35~37が出たので早く読まないと!ってことで、ようやく読み終えました。薄いのもありがたい。
ローマ・システムの破綻が止みません。病魔は巨体の全身を蝕み、ただかろうじて生き延びているに過ぎないという状況がはっきりと見て取れます。
最後の、キリスト教徒とローマ人との対比も、続刊への布石として、短いながらも読み応えがありました。


「鉄の首枷 小西行長伝」遠藤周作

久々の遠藤作品。この人の著作は読後、しばらく打ちひしがれるので、続けて読むことがなかなかできないんですよね。
しかし今回はいつもと趣が異なりました。
キリシタン大名、小西行長。遠藤作品にはキリシタン大名がよく出てきますが、小西はまた特に異色。

もともとが商人の出身で、父親の力と金で武将に取り立てられた男。戦に弱く、商人気質の彼を嫌い抜いていた加藤清正に泣きついて助けてもらう始末。キリシタンとしても臆病かつ卑怯で、信仰のみを指針とした高山右近のようにも生きられなかった男。

当時は水の都ヴェネツィアにまで喩えられるほどだった堺に商人として生まれ、それゆえに「名より実を取る」どこまでも現実的な小西は、現代人の感覚に最も近いのではないかと思います。
だからこそ、昨今の人気武将のように注目されることはないでしょうけど。(苦笑)

かの朝鮮出兵で、ここまで暗躍している武将(つーか商人)がいたとは驚きでした。
そして、三成とここまで仲良しさんだったとも知りませんでした。
大河は兼続視点ゆえ仕方ないかもしれませんが、三成の友達は兼続一人みたいなことになってますけど……
しかし家康闇討ちと騒いだのも小西の屋敷だったし、最後に斬首される時も一緒だったなんて。大河で完全無視されてるのが切ない。

今まで読んだ遠藤作品では、一番面白かったです。戦記ものとしては、「王国への道」かなと思いますが。(こちらは山田長政……しかし舞台はベトナムである)
小西は戦の能力ゼロなので、戦記には絶対なりません。でも、どこか現代人のように弱く、悩む彼の姿は、戦国物としてはまた違った面白さがありました。(面白がってるよ!)


次は塩野さんの「ルネサンスの女たち」にしようかと思ってたんですが、なんとなくまだ西洋の気分ではなかったので、米村作品にしました。
「真田手毬歌」。

録画していた「歴史秘話ヒストリア」で真田幸村を観たばかりだったので、ちょうど良いかと。
実際には幸村の話ではなく、その後の伝承ということで時代は江戸なんですが。


そんなこんなで、また歴史・時代物ばかり続いてしまっています。
次に控えているのも「海の都の物語」や「ローマ人の物語」文庫新刊や「完訳版フロイス日本史」だったりするし。
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