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加賀をゆく

どうもこんにちは。
先日は北条の領地から前田の領地へと進軍し、無事帰参いたしました。

加賀百万石……で名高い石川県。
実は北陸地方へ赴くのはこれが初めてでした。

旅の記録を一つ一つ書いていこうかとも思ったんですが、大変めんどくさいので(ヲイ)、簡潔に済ませようかと。

今回もまた、例によって歴史と美術を探訪する旅となりました。
まあ、基本的に自分の旅行の目的ってだいたいそんなとこなんですけどね。さらにプラスで風光明媚な景勝地を観賞するというところで。(買い物や食事は二の次)

金沢城は現存していないため、再建されていたのですが……



この白い屋根瓦。何と、鉛(に銅を混ぜたもの)が貼られているのだそうです。
防御を高めるためと説明されていましたが、こんなに低層の城ではあっという間に落城すると思うのですが……
屋根をずっしり重くしたため、かえって高層にできなくなっているんですよね。
当時はもう戦乱の世でもなくなっていたので、明らかに権力誇示のためだと思います。白く輝く城は、圧巻だったことでしょう。

再建には46億円の費用がかかったとのことですが、せっかくならばもうちょっと「近代的」ではない建て方にしてもらえなかったかと。石垣の石も明らかに機械で裁断しました~な感じで、近くで見るとちょっと切ない。

他にも歴史関係では県立歴史博物館、前田土佐守家資料館、武家屋敷跡なんかをぐるりと回ってきました。
それにしても、肝心の前田利家の遺物がほとんどなかったんですが……(汗)
例えば松本城だと城内にいろいろと展示物があるんですが、金沢城にはほとんどありませんでしたし。
加賀に居候していた高山右近や北条氏邦の資料でもちょびっと残ってないかと淡い期待を抱いていたのですが、肝心の殿様のさえほとんどなかったです。残念。(前田土佐守家というのは、殿様の分家だそう)

▲歴史博物館

▲茶屋街


そして金沢の名所といえば兼六園。日本三名園の一つです。
それにしても広い……そして暑い……!!!
現代人は冷房に慣れてしまっているので、やはりこういうところは涼しい時節に観賞する方が良いのかもしれません。(汗)
いや、綺麗でしたけどね。でもゆっくり堪能していられないので。



なお、通りを入ってすぐの店で抹茶ソフトを売っていますが、そこを通り過ぎてもうちょっと行ったところで買ったほうが良いと思います。入り口の方が高いので。(笑)


現在、金沢の新名所となっているのが「金沢21世紀美術館」。
前からかなり良い評判を聞いていたので、こんな時でもなければ観られないからと当然向かいました。

……しかし、かなり期待して行ったせいもあってか、物足りない部分も多々感じました。

まあ、地方の美術館としては結構頑張っているだろうし、費用などもそんなに自由にはできないんだろうとは思うのですが。

今回、開催していた企画展が2つ。その共通券を購入したのですが、他の展示スペースもあって、そこに入るにはまたさらにお金を払わないといけない。え、そういうものなのか!?
プールの下に入るにもお金がかかるんですか!?

何かな~と、ちょっと消沈気味。

全体的に円形の建物で、その中に分かれた小部屋にそれぞれ展示スペースが設けられています。だから基本的に順路というものはないのでしょうが、それにしても似たような空間なので道に迷います。

もともと現代アートを理解しているとは言えない人間だということもあり(好きなのはもっと古い時代なので)、「?」の連続でした。

ただ、今回やっていた横尾忠則展で、アンリ・ルソーのパロディ特集があったのはとても楽しめました。この方のルソーパロディは、前にルソー展をやっている時期にテレビでちょっと紹介されていて、初めて知りました。
パロディにもかなりアイディアが込められていて、これだけの図録があればちょっと欲しかったかなと思います。(オリジナルはそんなに自分の好きなタイプの作品ではないんですよね……)

本人はデ・キリコなどからかなりの影響を受けたと書いていましたが、パッと見の印象では「デルヴォー!?」でした。絵柄はポール・デルヴォーにかなり似ていると思います。



そんな感じの21世紀美術館でしたが、実は心を非常に動かされたのは、もっと小ぢんまりした場所でした。



「金沢ステンドグラス美術館」

川沿いに面しており、道路も狭くてこれ以上下がって写真が撮れませんでした(汗)
ウィリアム・モリスが新婚当時に住んでいた家(通称「レッドハウス」)をモデルに建てたもので、実は中身は教会になっています。
出ている看板は「モリス教会」で、結婚式もやっているそうです。


そのためか、入り口にはロールスロイスが。
しかもコレ、世界で一台しかない特殊なモデルなんだそう。(車オンチにはその違いがまったくわかりませんが)



残念ながら、中身は撮影禁止のためお見せすることはできません。が、外観を写真で見ると、窓が茶色っぽく写っています。実は19世紀当時のステンドグラスは色ガラスではなく、透明ガラスに色を焼き付けているため、明るい方から見ると茶色く写るのだそうです。
公式サイトにちょっとだけ写真が載っています。→こちら


美術館のおねいさんがいろいろと丁寧に説明してくれて、さらに他に誰もいないため、本当に落ち着いた雰囲気の素晴らしいところでした。何しろ教会ですしね。
そしてウィリアム・モリスが手がけたステンドもあって、ちょっと得した気分になれます。

しかし……

しかしだね……

おねいさんはしきりに「幸せの家」ですよーと連呼していましたが(レッドハウスのこと)、事情を知る者としては微妙な気分にならざるを得ませんでした。

モリスの妻ジェーンは「ファム・ファタール」(運命の女)とも言われ、結婚後もモリスの盟友ロセッティを翻弄し、それが元でロセッティの妻もロセッティ自身も精神を病んで最後は薬をあおって死ぬんですが……

そしてこのレッドハウス自体も、郊外に建てられたため、ジェーンは寂しくてノイローゼになり、すぐに引っ越してしまうんですが……

ほ、本当にここで永遠の愛を誓っても良いのでしょうか!?
てか、誰の案なんでしょうか、モリスに倣おうとしたのは!?

でもその激しいギャップ加減が、たいそう自分のツボにはまりました。(笑)
ええ、こんな人間です。

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