クオ・ヴァディス

Quo vadis, domine? ――主よ、何処へ行きたもう――


1951年製作映画のリメイク版DVD「クオ・ヴァディス」。上中下3本セットBOXが出ているようです。自分はレンタルで先週土曜にまず上を借り、翌日返しに行くついでに中と下を借りてきました。
1本の中に2章分が入っており、全6部構成。

一応、リンク先のあらすじにも書いてありますが、要するに古代ローマのネロ帝時代、キリスト教徒迫害の話です。
全体的に見て思うのは、やはり予備知識がないとちょっとツライのではないかということです。・・・まあこんな映画は、よほどそのテのものが好きな人でなければ見ないだろうから、いいのかもしれないけど。
それに西洋圏では、キリスト教徒の迫害だの、使徒ペテロの否認だの、その辺の話は有名すぎて説明の必要もないでしょうし。

自らを才溢れる芸術家と自負し、トロイア炎上の詩作に迫力を持たせるため、実際にローマを焼かせてその炎を目にしようとした暴君ネロ。しかし民衆の非難と反発は凄まじく、スケープゴートとして弱者であるキリスト教徒を犯人に仕立て上げようとする。こうしてキリスト教徒の迫害と無残な処刑が始まった。
その中には主人公ウィニキウスの愛する妻、敬虔なキリスト教徒であるリギアの姿もあった――

まあ、こんなところでしょうか。うまくまとめるのが難しいのですが。(あらすじ苦手)


で、以下は率直な感想です。基本的に我が家のレビューは問答無用なネタバレなのでご注意を。
上巻
属州民族の王女リギアに一目ぼれし、熱心に口説くウィニキウス。
・・・・・・・なんてレベルじゃないんですけど!?
強制猥褻未遂、誘拐未遂、殺人教唆、殺人未遂。
ストーカー以上です。犯罪です。将軍職で皇帝側近の甥でなければ即逮捕です。若紫誘拐・軟禁の光る君より上を行きます。
リギアはしかし本当に可憐で美しいです。そして裸を見て一目ぼれして気色の悪いストーキングを繰り返すのは、明らかに「愛と宿命の泉」です。マノーン。(って、この仏映画を知っているのは少なくとも一人しかいないような気がするんですけど、このブログ閲覧者の中には)恐怖映画並みなので、興味ある人のみどうぞ。(しかも2部構成。パート1/パート2)

中巻
おおおお愛を受け入れちゃダメだよリギア! そいつは犯罪者だよ!?
そしていよいよローマ炎上。
リメイク版ではネロが迫力に欠けるというような話もありますが、このほうがネロっぽい気がします。そんな威厳に満ちた皇帝じゃないですよ。暴君というより昏君。
そして大火の前で弾き語り。――ってコーラス隊まで動員してきたよ!
笑う映画じゃないんだけど、かなり爆笑ものです。ネロの登場シーンがたまらなく好きでどうしよう。ペトロニウスもいい味出してます。
つか、寝込んでるわけでも一人なわけでもないのに、リギアが火事から逃げ出さずにじっとしてるはずもないと思うんだが。単純男ウィニキウス、再び暴走。

下巻
ついにキリスト教徒の迫害。笑ってる場合じゃないですよ。
弾圧の魔手はリギアの元にも忍び寄る・・・そしてとうとう彼女の姿が処刑場たるコロシアムに。
牛に乗って。
牛!?
しかも牛と闘うのはウィニキウスじゃないんだ!? 従僕のマッチョ男ウルススですか。しかも首の骨折って勝ったよ!
そこへ飛び込むウィニキウス。ってオマエ、手柄横取りじゃねえかよ!! 自分、何もしてないだろ? 息呑んで怯えて見守ってただけじゃん! いいの、それ? いいのかそれで、将軍!?
何だかんだ言ってもひとまず、めでたしめでたし。ペトロニウスまで生き残ったら大団円すぎるから、まあこれは仕方のない結末でしょう。


総評。
光っていたのはペトロニウスとウルスス。言い換えればオヤジとマッチョ。
別にそういう趣味の人ではありませんが、主人公がちょっと情けない。
でもとりあえず、堪能はできましたよ。ツッコミどころ満載だし。(何か違う)

なお、ウチのレビューはマジメに観たい人にはまったく向いておりません。って最後に言うことじゃないんですけどね。


本日、同時に借りていた「ブレードランナー」鑑賞しました。
レビューはまた後日上げます。

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