ブックレビュー

最近、何だかやたらと充実した読書生活を送っています。
図書館を利用する場合、本当に読みたい本しか借りてこないので、外れることが少ないのかもしれません。



畠中恵「こころげそう」
こころげそう、漢字で書くと「心化粧」なのですね。そう、って草なのかと思ってました。なぜか。(汗)
主人公は下っぴきの青年・宇多。そして彼を取り巻く9人の幼馴染たちの織り成す恋模様・・・なのですが、あまり恋愛小説らしい甘さのない作品でした。(笑)
全体的には連作ミステリの形式で、色恋沙汰も同時進行していきます。が。
「お江戸版ハチミツとクローバー」と言った方が早いかも。(と言いつつ、自分は肝心のハチクロ未読だったりしますが、まあ概要くらいは知ってますんで;)
互いに片想いの片想いがこんがらがって、見事にいびつな多角形を作っています。
ラストはもうこうなるしかないだろうという終わり方でしたが、全体的にはかなり楽しめました。何を言ってもネタバレになるので、曖昧なレビューで終わります。
とりあえず、前回の「つくもがみ貸します」よりは、はるかに面白いです。



フランク・ウイン「私はフェルメール」
20世紀最大の贋作事件――フェルメールになりきった贋作画家ハン・ファン・メーヘレンの生涯をつづったノンフィクションです。
彼がなぜ贋作に手を染めるようになったかとか、堕ちていくさまよりも、なぜ美術界が彼の詐術にあっさり引っかかったのかという記述が面白かったです。
実際に美術館に高額で買われて展示されていた「エマオの晩餐」は、当然フェルメールの作品などではありませんでした。もともとある作品のコピーを描いたのではなく、彼はゼロから新しい作品を描き、フェルメールとして売りつけたのでした。
しかし冷静になって観れば、どう考えてもフェルメールには見えません。しかしフェルメールは残っている作品点数が少なすぎるゆえに「空白の過渡期」がありました。そして、その間に描かれた作品が出てくることを熱望していた美術界の心理を逆手に取ったのがメーヘレンだったのです。
そのままバレずに済むはずが、ナチに協力したという冤罪で逮捕され、命と引き換えに白状せざるを得なかったとか、自分が描いたと告白しても誰も信じず、法廷でじっさいに絵を描いてみせたとか、本当に小説よりも奇なるエピソード満載でした。
さてフェルメールの贋作事件の次は盗難事件のノンフィクションでも読もうかな。



上橋菜穂子「虚空の旅人」
「精霊の守り人」「闇の守り人」「夢の守り人」の三部作に続く外伝です。文庫化が待ちきれず、いよいよ図書館のお世話になることになりました。
今度はチャグムとシュガが旅に出ます。チャグムがずいぶんと成長していて、何だか親のような気持ちになって追ってしまいました。(笑)
外伝でも充分すぎるほど堪能させていただきましたよ。さて続きを読まなければ。
それにしても、シュガはまったく役に立ちませんね。まあ、それは守り人の時からうすうす気づいてはいたのですが。切れ者ぶってるけど、実はタンダよりもヘタレなのではないかと思いました。いつの間に殿下命になってたんでしたっけ、この人。
次は「神の守り人」。再びバルサとタンダの出番です。楽しみ。
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コメント

マ王は読んだことがないのですが、何というかアニメのイメージが大変強いです。ゲームで魔法主体で戦うキャラのような・・・(笑)

チャグムの成長ぶりがとても楽しみです。図書館利用だと一気に買い込まないので、少しはゆっくり読めそうです。(苦笑)

2008/02/23 (Sat) 09:07 | 遼 #XggCOD8. | URL | 編集

最近シュガ見ると、マ王のギュ○ター思い出してしまって・・・

私はもうガマンできなくて一気にいってしまいました。
天と地になると、チャグムが素敵で、もうぞっこん。

早く読みすぎました。
もっとゆっくり読めばよかった・・・

2008/02/23 (Sat) 08:07 | ちゅん吉 #qx6UTKxA | URL | 編集

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