まとめブックレビュー

しばらく書いていなかったので溜まってしまいました、ブックレビュー。
まずはアート編。


迷宮美術館 第4集
4冊目になりますが、有名どころがまだまだ豊富。
今回の収録分では、ホイッスラー、ホッパー、フリードリヒ、そして日本人画家では山本芳翠が良かったです。



美の壺 蒔絵
第2シリーズのラインナップを見て、とりあえずこれだけは買おうと思っていた一冊。(笑)
蒔絵の手法については簡単なことしか知らなかったのですが、やはり初心者向けな本だけあって、よーくわかりました。
惜しむらくはカラー写真が少ないことですね・・・いつものことではありますが。まあ、安いから我慢するか。



美の壺 藍染め
藍染めについては、以前に雑誌で読んだことがあったので、おおよそのことは知っていました。でもこのシリーズって、写真も本当に巧いんですよね。眺めているだけで目を楽しませることができます。
小粋な藍染め小物でもいいから欲しくなってしまいました。(笑)


次は、アート以外です。



大平健「診療室にきた赤ずきん」
新潮文庫の100冊で今年選んだ1冊。
赤ずきんのような童話を使って、心のケアをする精神科医のエッセイです。
実際問題として、こうして童話と自分の心を繋げることによって「何となく」でも癒されたりスッキリしたりすることが一番肝心なのではないかと思いました。いくら精神を分析したって、心が立ち直れなきゃ話になりませんからね。
それにしても、本当の「三匹の子ぶた」が実は全然違う話だったのに驚きました。ただ、「レンガの家が一番」てのはいかにも欧米ですな。日本じゃ木の家が当たり前・・・てか、レンガじゃ地震で押しつぶされるだろ。



宇江佐真理「室の梅」
「卵のふわふわ」よりも夫婦仲が良いようなので、深く心に染み入るという感じではなかったですが、これはこれでなかなか楽しめました。
ただ、まだ2作しか読んでいない段階で、ちょっと変わり者の舅と、行動的な嫁、そして長年子供のできない夫婦が最後に子供を授かる・・・というのが、ちとパターンになっているのではないかという気がしないでもなかったですが。
そうそう、名前だけとはいえ華岡青洲を出してくるのは、主人公の良好な嫁姑関係と対比させるためなのだろうかと、どうでもいいことを勘繰ってしまいましたよ・・・。(苦笑)



笛吹明生「三人道中ともえの大浪」
「新之助気まま旅」シリーズの第1作。
何やら見覚えのあるような表紙は、米村さんの風見藩シリーズや、畠中さんのしゃばけシリーズと同じ、柴田ゆうさんです。別に表紙で選んだわけではなく(苦笑)、しゃばけファンがオススメしていたので、どんなものかと図書館で取り寄せてもらいました。
・・・が。
ううむ、かなり微妙。面白くないわけでもないような気がしないでもないんですが(回りくどいぞ)、あまりにも中途半端。いくらシリーズとはいえ、何一つスッキリしないままではかなり消化不良です。続編に手を出す元気があまり湧きませんでした・・・。



京極夏彦「邪魅の雫」
今さらながらにシリーズ最近刊です。すでに既出分は手放してしまったので、図書館で借りてきました。
というのも、前回の陰摩羅鬼があれだけ待たせたにも関わらず、あまりにもお粗末だったせいで、本棚のスペースを占めておく気力がなくなってしまったのです。幅取るしさ、あのシリーズ。もう置く場所ないんだよ。
今回はなかなか全容がつかめないという点では、陰摩羅鬼よりは長く楽しめました。何しろアレは、冒頭の時点で展開もオチもバレバレでしたから。
とはいえ、今回も手法は絡新婦とほぼ同じですよね。単に綿密に張りめぐらされていないというだけで・・・。収束する糸と、拡散する雫の、属性の違いによるものでしょうか。メインの人物があまり活躍しなかったのも(あんなにページあるのに)、ちと物足りないような。
ただ、前職の同僚と同席する益田の、微妙に生ぬるい空気の感触は痛いほどわかりました(苦笑)。現在、前の職場に仕事で出入りしている人間ですから。近くなので、しょっちゅう同僚や上司にも遭遇します・・・よ。
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