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ローマ人の物語 終わりの始まり


塩野七生「ローマ人の物語29,30,31 終わりの始まり」

さあ、いよいよやって参りました。帝国衰亡の始まりです。
29巻だけ9月中に読んでいたのですが、30,31はつい先日ようやく読み終えました。(汗)

すでに帝国の衰微を感じ取っていた哲人皇帝マルクス・アウレリウスの苦悩の物語・・・かと思うと全然違います。
というか、この人および前帝アントニヌス・ピウスに定刻瓦解の端緒の原因を求められるのではないか、という話でした。全体的に。

思い返せばカエサル、アウグストゥス、ティベリウス・・・と、帝国初期の人々は見事なくらい「見えている」人ばかりが次々現れたのですね。視野が広いだけでなく、深いとでも言うような。
しかし、五賢帝と呼ばれる人のうち、後半の2人がここまで「見えていない」となると、帝国が変質してゆくのを助長させたのではないかなとも思ってしまいました。

何しろアントニヌス・ピウスもマルクス・アウレリウスも、これだけ広い帝国を治めるというのにローマ外での勤務経験皆無だというのだから笑えます。それでどうやって国境問題とか対処できるのさ。(汗)

それでもマルクス・アウレリウスは勤勉で、沈思する姿勢だけは誰にも負けなかったわけで、何とか帝国を機能させていられたのもそのお蔭だったのだろうと思います。
でもそのままの状態で、若くて経験も思慮も浅いコモドゥスに引き継いだってどうにもならないでしょうに。(汗)
すでに後継の時点で結末は見えていたようなものです。

そしてマルクス・アウレリウス→コモドゥスの交代といえば、そう、まさに「グラディエーター」の舞台。
そんなわけで、この本でも映画「グラディエーター」との違いをいろいろと説明してくれて、なかなか楽しめました。(とはいえ、スコット監督作品に史実とか求めても仕方ない気はしますが・・・歴史好きでローマ好きですが、スコット作品好きでもあるので;)

なお、今年から文庫版の刊行は年に1回になったそうです。
2011年まで待てと!?
ま、待ちきれるかーっ!!


それはともかく、塩野さん、文化功労者選出おめでとうございます。
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