レオナルド・ダ・ヴィンチ――天才の実像


平日に行ける内に行っておこうということで、またも上京してまいりました。
今回のダ・ヴィンチ展、大変に意気込んでおりまして、3ヶ月も前から前売り券を買ってスタンバっていたのです。

が。

前日、いつもチケットや大事なものを入れておく引き出しを開けたら・・・ない。
そんな! まさか!? 絶対に買ったことは間違いないのに!!
どこをどう探しても、引っくり返してひっぺ返しても、どうしても見つからない。
一つ思いついたのは・・・アレは確か仕事帰りにコンビニで買ったはず。ということは・・・書類と一緒にクリアファイルに入れてしまったかも。
そして書類はといえば、仕事を辞めてすぐにすべて完全に抹殺しました。
嗚呼・・・レオナルド先生、チケットは今ごろ天にまします貴方の御許に昇ったでしょうか。

そんなこんなで、すでに暗雲立ち込めた状態のまま一路上野へ向かったのでした。(ちなみにチケットは、友人からもらった割引券を利用させていただきましたよ。ありがとう友よ・・・!)
しかも当日は天候も思わしくない。ていうか、東京寒いよ! ちょっと油断して薄着したよ!!

国立博物館は、思っていたほど混んではいませんでした。
さすがウフィツィ・・・というか世界の至宝。入口にいきなり手荷物検査のゲートがありました。
そして、内部! 第一会場!!
な、何だこの人間のカタマリはッ!!!
一枚の絵の前に、物凄い密集陣形が組まれておりました。うーん、やっぱりな~~しょうがないよな~~~と思いつつ、自分も吹けば飛ぶよな歩兵の一人に加わりました。


でも本物は・・・うう、やっぱり素晴らしい!! こう、言葉には出せませんよ。初めて目にするダ・ヴィンチの真作ですから。
しかし実際目にしていられたのは、多分5分程度ではないかと。5分間の邂逅・・・それでも充分です。運よくイタリアに行く機会があれば、ウフィツィでもっとじっくり見てやろうと思います。

第一会場はそれだけ。本当に、この絵だけです。
第二会場は別の建物に。外はぽつぽつと雨が降り始めてきました。

第二会場、いきなり目を引いたのが大きな一枚の絵。一瞬、私はぎょっとしました。
ヴェロッキオの「キリストの洗礼」がーーーーーーーー!?

ダ・ヴィンチが天使を担当し、その素晴らしさに師匠が筆を折ったという有名なあの絵ですよ! まさかそんなはずがあるわけないっ!!

・・・やっぱりありませんでした。
デジタルによる複製画だそうで。そりゃそーだ。そんなもんまで来てたら、大変な騒ぎですよ。ていうか、そこまでウフィツィも太っ腹じゃないだろうよ。
というか、そんな判断もろくにできないほど頭がぼーっとしていたようです。受胎告知のショックからまだ醒めていなかったんですね。(汗)

第二会場は、レオナルドの天才っぷりを示す万物博覧会でした。羽人間とか飛行機とか時計とか教会とか、素描から再現して造った模型がメインですね。この企画が美術館ではなく博物館で開催された意味がよくわかる展示内容でした。
スフォルツァ騎馬像の複製はあまりに大きくて驚きですよ。


さて一通り見終えたところで、今度は常設展を回ることにしました。国立博物館は、一昨年の「ベルリンの至宝展」以来です。その時には常設まで回れなかったので、実はお初です。国立西洋美術館の常設は結構何度も行っているんですがね。

中では密かに企画展も行われていました。物凄く地味だよ! 初めて知ったよ!!
でも実は黒田清輝でした。真作がこんなところで観られてラッキー。そういえば週刊アーティストジャパン、チェックしてなかったな。黒田清輝の号は欲しいと思っていたのでした。

さて今度こそ常設展・・・ってここ広いですね? だんだん観るのが疲れてきましたよ・・・。(汗)
面白い作品も多々。絵巻物がおおむねヒットしました、個人的に。
鳥獣戯画、教科書なんかで見られるのは一部なので、こうして全部追っていくとまた味わいがありますね。

今回一番ヒットだったのが、水滴です。硯に水を差すアレですね。江戸時代ぐらいになってくると、野菜だの動物だの人間だのいろいろな意匠があってめちゃくちゃ可愛い。実は国立博物館に所蔵されている根付が目当てだったのですが、展示されておらず。その代わり、似たような江戸の粋を感じることができました。
あまりにヒットしてしまい、思わず水滴の図録を買ってしまいましたよ。

今回、ミュージアムショップでは図録のほか、ストラップなんかも買ってしまいました。
一つは「ウィトルウィウス的人体図」、一つは「鳥獣戯画」。鳥獣戯画ストラップ、京都の博物館で買い損ねてしまったので、ようやく念願叶いました。(笑)
根付は8000円とかしたのでさすがに買えませんでしたが。

妙なものばかり集めて・・・


それにしても何だか疲れた・・・結構歩き回りましたからね。(汗)
江戸東京博物館の「ロマノフ王朝の至宝展」にも足を伸ばそうかと思っていたのですが、諦めました。
しかしまだ上京の目的はもう一つあります。
それは国立西洋博物館・・・の、ミュージアムショップ。
「ルネサンスの版画展」も開催中で、行こうと思えば行けたんですが、やめておきました。なぜならチケット買ってしまうと常設展に絶対行きたくなってしまうし、常設に入ったら2時間は出てこられなくなるから。あな恐ろしや松方コレクション。

さてミュージアムショップに何をしに行ったかというと、その常設展の図録を買うためです。通販で古本とか探してたんですが、なかなか出回っていないようで。
なぜ図録を焦って買おうとしているかと言いますと、何と国立西洋美術館、2007年9月から2009年3月まで新館が工事のため閉鎖されるからです! 長すぎるだろ!!
今度、5月末あたりからパルマ展が行われるので、その時に常設をじっくり観てきたいものです。しばし見納め。そんなわけで図録を購入してみたのでした。パルマ展の時にはその図録も買うだろうから、重くなるしねえ。

それにしても版画展、誰も入ってなさそうでした・・・。私も時間があれば回りたかったんですが。でもミュージアムショップや休憩コーナーなど、がらんとした雰囲気で何だか居心地良かったです。いつも大きい展覧会の時ばかり行っていたので。そういえばこの空気は古代ローマ彫刻展以来かと。版画とか彫刻ってあんまり人気ないのかな。

そんなわけで今回は雨の中、ダ・ヴィンチと西美常設と国立博物館の水滴の図録をずっしり持って帰ったのでした。紀伊国屋に寄ろうかと思ったのですが、自殺行為なのでやめておきました。

寒かったけれど、充実した一日でした。あー堪能。

コメント

複製画の前に人だかりができてて、本物かと勘違いしましたよ。(汗)

模型展示、全部じっくりは見られなかったんですが(やっぱり人が多くて・・・)面白かったです。
でもどうせなら、デジタル複製画でダ・ヴィンチギャラリー作ってしまえばよかったのにと思いました。

5月12、13日は西洋美術館が無料開放されるので、良ければ行ってみてください。博物館の常設は、ダ・ヴィンチが終わればかなり落ち着いて観られると思います。(苦笑)

2007/04/20 (Fri) 13:18 | 遼 #XggCOD8. | URL | 編集

おつかれさまでした!
デジタル複製ぎょっとしますよね~~
あの前スゴイ人だかりでした。

私はあのコンパスに感動。放物線書くコンパスと楕円の。楕円は焦点に糸を渡してぐるりと書くより垢抜けてて素敵でした。

常設展も行かれて何よりです。
私は途中で緊急連絡入り、泣く泣く帰りました。ちょっとでも見たかったなァ・・
常設・・鳥獣戯画・・

ルネッサンスの版画展、ガラガラでしたか・・

展覧会は歩くので本当に疲れます。
でも充実して何よりでした☆

2007/04/19 (Thu) 23:22 | ちゅん吉 #qx6UTKxA | URL | 編集

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