ローマ人の物語

読み終えました。
「ローマ人の物語」シリーズ、第2巻「ハンニバル戦記」と第3巻「勝者の混迷」。

「ハンニバル戦記」はもう、凄いですね!
名将知将の戦略戦術の妙に、すっかり魅了させられました。おまけに行軍や用兵について、ちゃんと図式で説明されているので見やすいです。それにしてもハンニバルは凄い。だけど彼は戦術は得意でも、実は戦略は苦手だったのか・・・と妙に納得したりしています。ローマ同盟を崩せると思っていたところがね。

そして「勝者の混迷」。
これは以前にも読んだことがあるのですが、その時にはここまで嵌まり込めませんでした。それもそのはず、やっぱりどう考えても3巻からでは下地ができていないから、わかりにくいんですって。パトローネスとクリエンテスの強固な絆とか、同盟との関係の移り変わりとか。これは第1巻から追って読んでいかなければ理解できなかったんですね。さすがローマは奥が深い。(笑)
そして何よりの問題は人物関係ですよ。
soukan.jpg←そんなわけで、こんなん作ってみました。人物相関図。
いやー、何だか高校時代の世界史を思い出しましたよ。もともとこういうの作るの結構好きなんですけど。(笑)
架空の小説と違って、人物名がかぶることかぶること。整理して読まないとわからないんですよ。だから読みながらこんなもん書いていたのです。


例えば。
ハンニバルが攻め込んできた第一次ポエニ戦争時、執政官はプブリウス・コルネリウス・スキピオ。彼の弟がグネウス・コルネリウス・スキピオで、善戦するものの最後はスペインにてこのコルネリウス兄弟は戦死する。その後、台頭してきたのが父と同名のプブリウス・コルネリウス・スキピオで、後にスキピオ・アフリカヌスと呼ばれる大スキピオ。彼はザマの戦いでハンニバルを破り、英雄となるが晩年は兄のルキウス・コルネリウス・スキピオの使途不明金をめぐって失脚する。この時、スキピオを糾弾したマルクス・ポルキウス・カトーと後にカルタゴ攻撃に関して争ったのが、スキピオ・アフリカヌスの娘婿スキピオ・ナシカ。その彼の義理の甥にあたるのが、スキピオ・アフリカヌスの養孫スキピオ・エミリアヌスで、この小スキピオによってついにカルタゴは滅亡するのである・・・


・・・いったい何回スキピオと出てくるんでしょうね。だいたいローマ人、人名のバリエーションが少なすぎなんですよ。韓国の姓よりも少ないんじゃないのか?
ユリウス・カエサルも、同名が何人いることやら。有名なあの人の本名はガイウス・ユリウス・カエサルで、これはユリウス市民権法を作ったルキウス・ユリウス・カエサルの弟で、伯父にあたるガイウス・ユリウス・カエサルと同名です。
他にも政敵同士だったキンナとスッラも、本名はルキウス・コルネリウス・キンナとルキウス・コルネリウス・スッラで、名前似てるしさ。

こんな具合で、人物関係と人名を整理しながらでないととても読み進められません。きっと最初に第3巻を読んだ時も、これで頭が混乱していたんだろうな。
次はいよいよ「ユリウス・カエサル」。文庫版全部読んでしまったら、単行本にも手を出したくなるかもしれない・・・。でも高いんだよなあ。

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