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ヴェニスの商人

ヴェニスの商人
「ヴェニスの商人」

先日、観終わりました。かなり楽しめましたよ。
シェイクスピアの作品は、悲劇なんかだとあまり好きではなかったりするのですが(汗)、この「ヴェニスの商人」は一番面白かったので、観るのを楽しみにしていたのです。

とりあえず、この作品で際立っていたのはシャイロックとポーシャです。もともと原典でもそうなのに、映画ではますますその色合いが強まっています。
だいたい全財産を海に投じるなんてのは、ヴェネツィア商人としては二流以下ですよ。まあ、そうでなければ物語が進まないんですが(汗)、そんなわけでお人好しの考えなしなアントーニオはただの阿呆だし、金をせびる友人のバッサーニオもどうかと思うわけですよ。親友の肉を担保に借りた金で女を口説く男ってどうなんだろうな・・・それでいいのか、ポーシャ。(汗)

そのポーシャですが、あまりの美しさに息を飲むばかりでした。箱の中に入っている肖像画も見事。ただ、シェイクスピアの時代よりも後の18世紀ヴェネツィア派の画風で描かれておりましたけど。ロココ風ですね、あれは。でもその絵の中から飛び出てきたかのようでした、ポーシャ。
それだけに、何とも男装が滑稽で、誰も気づかないのが笑えてしまいます。(まあ戯曲のお約束ですから)

シャイロックに改宗せよという判決は、原典でもちゃんとあったんですね・・・。記憶が曖昧だったので、調べてみましたよ。でも、できれば映画では削ってほしかったな。とはいえ、当時のことを考えれば、これが一番現実的な姿なのかもしれませんね。シャイロックに対する救いがまったくないのですが、なまじ中途半端に温情的になると、嘘くさくなるだろうし。そんなシャイロックをアル・パチーノが好演しております。

第五幕の指輪騒動は、ストーリー的にはやや蛇足に思えます。が、これも原典に忠実に描けば削るわけにはいきませんか・・・。ここでのポーシャは相当に意地悪で、後々の夫婦生活に影響を与えるような気もするのですけどね・・・。まあ、そもそも求婚のためにこんな騒動を起こしたのはバッサーニオ本人なので、ここで懲らしめておくのも良いかもしれません。(苦笑)
それにしても、タイトルは「ヴェニスの商人」=アントーニオであるのに、本当にアントーニオはどうでもいいポストですね。(汗)

いずれにせよ、なかなかに楽しめた作品でした。中世ヴェネツィアの風情も充分に伝わってきて、かなり満足です。

コメント

アマゾンのレビュー、私も気になるものは読むのですが、自分の印象とはまったく違うこともしばしばだったりします・・・。(汗)
ちなみに映画はあくまでシェイクスピアの描いた原典寄りであって、実際の歴史的背景は多少違っております。ユダヤ人差別もかなり誇張されていますね。

しかし映像美は素晴らしいので、是非とも観てみてください~!

2007/01/09 (Tue) 21:57 | 遼 #XggCOD8. | URL | 編集

ヴェネチア舞台というのがそそりますね~
さっきアマゾンのレビューも見てきたんですが、当時の倫理観と、現代の倫理観の妥協ってむずかしそう・・

見てみたくなりました。

2007/01/08 (Mon) 17:05 | ちゅん吉 #qx6UTKxA | URL | 編集

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