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イタリア遺聞

イタリア遺聞
しばらく別の本を読んだりしていて、後回しになっていたので最後まで読み終えるのが遅くなってしまいました。
エッセイ集ではあるのですが、どれも歴史トリビアが豊富でまったく飽きさせません。あまりエッセイは読まないほうなのですが、これはかなり面白かったです。

一番印象深いのが「第十三話 ある出版人の話」。
アルド・マヌッツィオという出版界に革命を起こした人物の話なのですが、これが本当に素晴らしい。いわゆる「文庫」や「イタリック」を発明し、すべてにおいて正確で精巧。さらには新旧を問わず良質な書物を出版するその情熱には、ただひたすら頭が下がります。

・・・が。どこかで読んだような気がして調べてみたところ、「ローマ人の物語」文庫版第1巻の前書きに同じ内容が書かれていたのですね。完全に忘れていました。(汗)
何しろ読んだのがかなり前な上に、あのシリーズは文庫が3ヶ月連続8冊とか大量に出るので、一気読みして細かいことは忘れてしまいがちなのですよ。
お蔭で「ローマ人」も細々と再読開始しております。やはり面白いですね。

そして何より、「イタリア遺聞」では自分を「売れない作家」と自称しているところに、時折くすりとさせられます。これを書いていた当時は1979年ということなので、今とはずいぶん違っていたのでしょうね。でもこの頃からちゃんと「カエサルを書く自信がある」と豪語するだけあって、有言実行されているところにも感心ひとしきりであります。

塩野さんの歴史著作まではちょっと・・・という人でも楽しめるようなテイストですので、是非とも手に取っていただきたい1冊。決して損はしないと思います。

なお、我が家のほうは完全に大丈夫です。今日は晴れているので、川の水もさらに引くでしょうし。ご心配頂きましてありがとうございました。
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