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情熱の美と熱狂の日

5月5日、6日と上京しておりまして、「プラド美術館展」「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」他諸々に行って参りました。


まずはプラド美術館展。
上野にはちょくちょく行っておりますが、東京都美術館は2004年のマルモッタン展以来でありました。久々ですね。
今回は情熱の国スペインより、プラド美術館の作品がやってまいりました。
毎度、展示会へ行くと改めて好きになる絵、画家が出てくるのですが、今回はバルトロメ・エステバン・ムリーリョでありました。
最も気に入ったのが「貝殻の子供たち」。
タイトルを見ただけでは単なる子供のようでありますが、実際にはキリストと洗礼者ヨハネが描かれているのです。


向かって左がキリスト、右がヨハネ。
ヨハネを表すものとして、葦の十字架、子羊が描かれており、十字架には「見よ、神の小羊が来た」と書き込まれています。(ヨハネの絵では「神の小羊を見よ」と記された巻物を持っていることが多い)
しかしそれはわかるのですが、なぜ洗礼を受ける側のキリストがヨハネに水を与えているのか・・・この寓意がわかりません。勉強不足ですみません。(汗)
もしかしたら図録には載っているのかもしれませんが・・・気になってしょうがないです。しかしムリーリョって日本ではさほど人気がないのか、翌日に紀伊国屋で文献を調べてみても見つかりませんでした。

そしてムリーリョといえば、聖母の画家。最も有名な「無原罪の御宿り」も来ておりました。

無原罪で聖母と来れば、マリアの処女受胎を指すと思われがちですが、実際には「聖母マリアもまた原罪を免れた懐胎によって生まれた」という信仰なのです。
特にスペインでは聖母信仰が盛んで、マリアもまた原罪を免れて生まれたのだという信仰が16~17世紀に大流行したのでした。(もともと民間ではそういう信仰もあったけれど、法王庁ではまだ教義として認められてはいなかった)
ムリーリョは30点ほど同じ「無原罪の御宿り」のテーマで絵を描いていますが、それだけに注文が多かったのでしょうね。
しかし当時のセビリア(ムリーリョの活動地)は経済基盤の崩壊(16世紀末に無敵艦隊が敗れ、スペインは傾き始めていた)によって混乱の極みにあり、さらにはペストの大流行と大飢饉にも見舞われ、まったく絶望的な状況だったのです。ムリーリョ当人も信徒団に入って救済活動をしていたそうです。
そんな中で描かれた絵だと思って観ると、感慨深くなりますね。

今回の展示会は、行く前まではエル・グレコやベラスケスが目当てだったのですが、最も気に入ったのはムリーリョということで落ち着きました。



「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」
「熱狂の日」音楽祭2006、テーマは生誕250周年のモーツァルトです。
実を言えばモーツァルトはそんなに好きというわけではないのですが(汗)、レクイエムは是非とも生で聴いてみたいと思い立ち、行ってまいりました。
広いAホールの後ろから4番目という場所では、やはり音も人も遠くて、文句なく楽しめるとはやや言いがたいものの、それでも生で聴けたのは良かったです。レクイエムの生は初めてなので。
広い会場を埋め尽くす(恐らくチケットは完売と思われる)ほどの大盛況だったので、まあ客層もいろいろなのですが・・・1時間を我慢できるはずもなく泣き出してしまう乳幼児やら、飽きて不満顔でパンフレットを1時間いじり倒す小中学生やら、終わった瞬間に拍手もせずどっと飛び出す集団やら、まあいろいろでした。落ち着いてゆっくり楽しむには人気の高いコンサートを避けるべきなのかもしれませんね。
グッズ販売コーナーも万博並みの大人気でした。さすが日本人はモーツァルト好きなのだと改めて思った次第であります。


そしてコンサートの後、新宿エルタワービルでGWのみ開催中のミュシャ展にも行ってまいりました。が、美術展というより即売会がメインなので美術館とは趣もやはり異なります。
まあ、それはわかっていたことだし(地元でもそういう雰囲気の展示に行ったことは何度かある)、別に気にしませんが・・・問題はスタッフのほうでした。
同行していた友人と、絵を観ながら話をしていたら若い青年がやってきて、「詳しそうですね。ボク、新人なんで何も知らないので、いろいろ教えてくださいよ」とか言ってきたんですよ!?
ハァ!?
何で客が、給料もらって働いてる職員に説明しないといかんのだ?
話したことといえば、「凄いですね~」「そうなんですか~」と、あとは世間話だけ。それも「GWにお休みでいいですね~」って、嫌々ながら仕事してます宣言してどうするんだよオマエ!!
あまりにどうしようもなさすぎて、怒る気力すらなくしました。せっかくミュシャを観に行ったのに、何でこんなにフラストレーションがたまってしまうのか・・・。


何だか最後の最後にしっぺ返しを食らったような感じではありましたが、全体的にはとても充実した二日間でした。
お世話になった方々、本当にありがとうございました。

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